モンテッソーリ教育って知っていますか?
知育や幼児教育に興味のあるママなら、一度は聞いたことのある名前ではないでしょうか。
将棋の藤井聡太さん、Google創業者のラリー・ペイジ氏、セルゲイ・ブリン氏、Amazon創業者のジェフ・ベソズ氏など・・・
有名人でも、モンテッソーリ教育を受けたという人は数多くいます。
我が子をモンテッソーリ教育を取り入れた幼稚園に通わせるママが、
なんていうママのために、今回はモンテッソーリ教育について書かれている本をご紹介します。
みやび
もくじ
ビジュアルから触れるモンテッソーリ教育の本
月刊クーヨン編集部が編集したモンテッソーリ関連の本。
写真を多用しているので、初心者には分かりやすいですよ。
0~6歳のいまをたのしむ モンテッソーリの子育て
編集:月刊クーヨン編集部
出版社:クレヨンハウス
発行日:2011年2月3日
モンテッソーリってこんな風に「お仕事」してるよ~、というのを分かりやすく紹介しています。
イタリア・ローマ在住の方と福岡市在住の方の、お家での実践を紹介。
福岡市在住の大原青子さんはモンテッソーリ一家で育ち、自身もモンテッソーリ教師の資格を持つ方。
みやび
0~6歳の「伸びる!」環境づくり おうちでできるモンテッソーリの子育て
編集:月刊クーヨン編集部
出版社:クレヨンハウス
発行日:2013年7月5日
「おうちモンテ」をする時の環境づくりや大人の振る舞い方などについて書かれています。
「モンテッソーリの子育て」で登場している福岡市在住の大原さん家族が、成長した姿で登場。
0~6歳と結構広い範囲が一緒くたに紹介されているので、実際におうちでモンテッソーリとなるとやや分かりにくいかも・・・
子どもに受けさせたい世界の幼児教育 のびのび子育て
編集:月刊クーヨン編集部
出版社:クレヨンハウス
発行日:2010年1月15日
こちらはモンテッソーリだけでなく、世界中で行われている幼児教育を紹介しています。
大まかに、
- モンテッソーリ教育(イタリア)
- フレーベル教育(ドイツ)
- フレネ教育(フランス)
- シュタイナー教育(ドイツ)
- ニキーチンの幼児教育(ロシア)
- コダーイの音楽教育(ハンガリー)
- 北欧の子育て(森の幼稚園など)(デンマーク)
について書かれています。
これを読んで興味深いと思ったのは、
- モンテッソーリ
- フレーベル
- フレネ
- シュタイナー
では縦割り教育の実施が共通していることです。
(※ニキーチン、コダーイは確認できませんでした。)
モンテッソーリ教育の巨匠・相良敦子の本
モンテッソーリ教育は、1900年始めにイタリアで始まった教育方法です。
日本各地の幼稚園などでモンテッソーリ教育を取り入れたのは1960年代後半。
相良敦子さんは著書や講演会などを通して、普及活動を長くされていたモンテッソーリ界の巨匠です。
モンテッソーリの幼児教育 ママ、ひとりでするのを手伝ってね!
著者:相良敦子
出版社:講談社
発行日:1985年6月15日
モンテッソーリ教育界で長年普及活動されていた相良敦子さんの代表作です。
モンテッソーリ教育ってなんだ?【モンテ園に子供を通わせるママが説明】この本を読んだ時に驚いたのは、マリア・モンテッソーリの言葉です。
敏感期を逃すことは、終バスに乗り遅れるか、編み落としの目をつくるようなものだ
みやび
敏感期というのは、モンテッソーリ教育で使われる「子供があることに興味を持つ時期」のことです。
ただし発行が1985年と大分昔のものなので、表現方法などがやや古く感じるかも・・・
ちなみにコミック版が出ています。
こちらはイラストで説明されているので、とっても分かりやすいです。
お母さんの「敏感期」 モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる
著者:相良敦子
出版社:文藝春秋
発行日:1994年1月29日
タイトルのとおりなのですが、子供の側からだけでなく親側にも立ってモンテッソーリについて書かれています。
具体例をあげながら、こういう時はこういう風にしたらということが書かれているので参考になります。
「この子の敏感期を取り逃した」と思うお母さんがすることは2つ。
- 子供を責める前に「こんなことになってしまったのはなぜ?」と考える
- 「今、この子がいるのは何の敏感期か?」と意識する
家庭でできる手作り教材も、イラスト付きで数多く紹介されています。
幼児期には2度チャンスがある
著者:相良敦子
出版社:講談社
発行日:2003年2月3日
発行が1999年で、当時話題となっていた「学級崩壊」と幼児期の教育の課題について関連づけられて書かれています。
タイトルにある2度チャンスがある、というのは
- 幼児前期(0〜3歳)で身につけた欠陥を
- 幼児後期(3〜6歳)の時期に軌道修正される可能性が大いにある
という意味です。
モンテッソーリ教育の実践に対する、子供たちの具体的な事例の結果レポートが分かりやすいですよ。
みやび
学級崩壊はこういう事情から起こっているのだろうと書いています。
モンテッソーリ教育で行われている
- 自由に選ぶ
- 繰り返す
- 集中する
- 充実感や達成感をもって終わる
のは、幼児期の理想的な教育方法と感じました。
モンテッソーリ教育を受けた子どもたち 幼児の経験と脳
著者:相良敦子
出版社:河出書房新社
発行日:2009年12月30日
みやび
モンテッソーリ教育での経験が、どのように脳に影響を与えたのかについて書かれています。
なんと!
モンテッソーリ教育を受けた子供たちには共通する特徴が出てくるのだとか。
- 順序立てて、ものを考えることができる
- なにをするにも計画を立て、順序を踏んで、着実に実行する
- 段取りがよい
- 先を見とおすことができる
- 一から出発する
- 省略しない
- 状況の読み取りが早く、臨機応変に対処できる
- わずかな違いに気付き、道徳性が高い
- たじろがず、責任ある行動ができる
- 礼儀正しい
これらの特徴が、そのまま前頭連合野の発達している状態を表しているのだそうです。
前頭連合野を発達させることになった経験どれか?ということにも触れられています。
実際にモンテッソーリ教育を受けた本人・その親・教師からのレポートも掲載されていて、なかなか興味深いです。
モンテッソーリ教育のある園が近くにない場合は自宅で行うことになるでしょう。
その時に大切なことは、
- 「日常生活を自分でできる」ようにする工夫
- 自由に選べる機会を作る
- 「できない」のではなく「やり方が分からない」ので「して見せる」ようにする
前半は「モンテッソーリて素敵!!」みたいな話が多いです。
(分かってなくて読むと、ちょっとしんどいかも・・・)
後半は実践できるようなことも載っているので、モンテッソーリ園が近所にないなどの理由で「おうちモンテ」する場合にも役立ちますよ。
モンテッソーリ教育を知るために読みたい本まとめ
今回はモンテッソーリを知るために読むと良い本をご紹介しました。
どの本でも書かれているのは「敏感期」と「環境を整えること」です。
いちご
日本ではモンテッソーリ教育というと幼児教育のイメージ。
本当はその先も長く続く教育法なので、出来れば小学校以降もモンテッソーリがあれば良いのに・・・と思います。
みやび
家で特別な「お仕事」をしなくても、出来ることから子供が動きやすい環境を整えてみませんか。
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